神奈川県内陸工業団地協同組合

第52期通常総会開催報告
開催日時:
平成30年6月6日(水)午後1時30分より
会場:
神奈川県内陸工業団地会館 3階大ホール

理事長の挨拶

理事長 柴ア 安弘

 第52期通常総会は、ご来賓の神奈川県中小企業団体中央会様、成田公認会計士事務所様にご臨席を賜り、また多数の組合員企業の皆様のご出席により、盛大に開催することができました。

提案した1号議案から5号議案までの5議案につきましては、充分ご審議いただき、無事承認いただきましたことをご報告申し上げます。

さて、日本経済は緩やかな回復基調にあり、大企業は好調さを維持していますが、中小企業におきましては、人材の確保難に加え、原材料価格の上昇、人手不足による人件費や原油価格上昇による運賃諸経費の上昇が重なり、景気の恩恵に浴していないというのが実感です。

こうした中、総務、環境、広報、事業企画、安全衛生、防災交通の各委員会と、どの委員会にも属さず横断的な問題を取り扱うため新たに設置された特別委員会の7つの委員会活動につきましては、組合員皆様の積極的なご参加により、当初の事業計画に沿った活動を行うことができました。

今期の主たる活動は、持続可能な100年協同組合を目指すために、次なる50年に向かってまいりますが、当組合を取り巻く問題は、近隣の環境変化だけでなく、会館の建替え問題や組合員皆様にプラスとなる新事業への投資等多々あります。すぐ結論を出せる問題ではありませんが、中長期的な重要課題ととらえ、一定の方向性が出せればと考えております。

先人の皆様のご努力により築いてこられた「この素晴らしい緑豊かな工業団地」を、しっかり守りながら「ブランド価値」のさらなる向上を目指し、活発な議論を進めてまいりますので、組合員の皆様の更なるご参加、ご協力をお願いいたします。また、組合だけでは解決できない問題もあることから、行政並びに組合員以外の方々にもご理解、ご協力をお願い申し上げます。

議事

以下1号議案から第5号議案につきましては、原案のとおり可決・承認されました。

第1号議案:
平成29年度事業報告(以下ご参照)並びに決算報告承認の件
第2号議察:
平成30年度事業計画(以下ご参照)並びに予算案承認の件
第3号議案:
経費の賦課及び徴収の方法決定の件
第4号議案:
借入金の最高限度額決定の件
第5号議案:
役員報酬決定の件

平成29年度事業報告

わが国経済はアベノミクスの影響により、緩やかに持ち直しつつある、と言われていますが、中小企業にとってはまだ回復の恩恵はもたらされていないのが実感です。

こうした状況下、インフラ整備により、当工業団地及び周辺においても物流関連企業の進出により大きく様変わりしようとしています。

組合活動におきましては、事業協同組合として委員会活動を中心に組合員企業の積極的なご参加のもと、各委員会が予定した事業計画に沿った活動を推進することができました。

以下には今年度実施しました各委員会事業概要をご報告申しあげます。

委員会活動状況

《総務委員会》

組合保有資産の健全な運用に努め、こうした資産の維持管理費は組合員企業にご負担いただいている賦課金に頼らず、資産運用益で賄える運営方針を実行しました。

教育分野では毎年好評を得ておりますISO14001内部監査員養成セミナーを11月に開催しました。

《環境委員会》

環境委員会活動方針「ISO14001:2015」環境マネジメントシステムに沿った活動にシフトしました。月次会議、環境関連プレゼンテーション、施設見学、廃棄物共同回収、機械・備品リユース活動、これらのツールは過去の実績を分析し、より一層、各社の利益創出と効率のよい活動を目指しました。

《広報委員会》

委員会名を「情報企画委員会」から「広報委員会」に改名し、機関紙「だんちだより」を年2回(各1,400部)発行しました。また、ホームページのリニューアルに向けて準備をしました。

また、支援活動として愛川婚活支援センター主催の「出逢いの広場」にも後援団体として参画しました。

《事業企画委員会》

緑豊かな工業団地を維持するための一括管理を実施し、グリーンベルトの再整備に取り組みました。

また、当委員会の恒例事業でもあります組合員企業間の親睦を目的に実行委員各位の協力を得て開催した軟式野球大会も26社参加のもと例年どおり開催できました。

《安全衛生委員会》

過重労働が問題視される中、職長教育研修や危険予知訓練を開催と関係機関の協力を得て救命講習会や安全衛生講習会を開催し、職場の労働安全衛生に関する事業を展開してまいりました。また、安全衛生活動の参考にすべく優良事業現場視察研修会を実施しました。

また、労働安全衛生と労働環境改善を目的に実施している自主安全衛生パトロールは他社の改善点を率直に指摘することで、自社を見直すことができ改善効果を発揮しています。まだ、参加されていない企業のご連絡をお待ちしています。

《防災・交通委員会》

大規模地震等に備えた共同防災訓練を11月に実施しました。訓練内容は繰り返し実施することが大切と認識している「情報伝達訓練」を中心に行いました。今年は89社が参加し、リニューアルした無線機の練習も兼ね例年になく有意義な訓練ができました。

また、一向に改善が見られない長時間駐車車両の排除対策では、組合員企業に対する改善指導と厚木警察署への取締強化要請をしてまいりました。

《特別委具会》

新役員体制のなか、団地の問題点などを取り上げ考察する委員会として設置されました。どの委員会にも所管しない、また、各委員会を横断的に取り組む必要性のある案件の解決に向けての活動を担います。当年度は当工業団地の付加価値を上げ持続牲のある団地づくりのために議論を重ねました。

平成30年度事業計画

 今年度の経済見通しはデフレ脱却に向け、より一層の改善が図られるものと思われます。反面、物価上昇による満足感の減少、さらには諸外国との輸出入の不均衡など我々の生活に直結する問題点も湧出してくると考えられます。

そのような中、当組合は一昨年に創立50周年を経て今後の50年にむけての礎を築かなければなりません。当工業団地内も広範な視点に配慮し、活発な事業展開を図ります。組合活動は組合員企業各位の参加が不可欠です。積極的なご参加をいただき事業運営の一助にしていただければ幸いです。

委員会活動方針

《総務委員会》

財務、収支状況を勘案した健全な組合運営の立案、実施に努めると同時に6委員会の統括的役割を担い、事務局の総合管理をいたします。

また、教育分野では継続事業として毎年好評を得ておりますISO14001内部監査員養成セミナーを開催してまいります。

《環境委員会》

昨年度より環境委員会活動方針「ISO14001:2015」環境マネジメントシステムに沿った活動にシフトし順調に推移しております。

《広報委員会》

機関紙「だんちだより」をデジタル化しホームページを活用した広報活動に努めてまいります。

また、愛川婚活支援センターが主催する「出逢いの広場」にも引き続き後援団体として支援活動をしてまいります。

《安全衛生委員会》

平成29年度踏襲型となりますが、危険予知訓練(KYT)、職長教育研修会、応急手当講習会、安全衛生講演会、優良事業場(施設)視察研修会、定例委員会(年間5回)を予定しました。

また、安全衛生自主パトロールも地区幹事主導のもと継続事業として実施してまいります。

《防災・交通委員会》

当工業団地の防犯・防災・交通問題を中心に行政機関と連携し諸問題解決に向けた活動をします。

特に災害に強い工業団地を確立するための共同防災事業は重点事項と認識しており、今年度も実施してまいります。

また、一向に改善しない駐車禁止区域での長時間におよぶ待機車両排除指導も厚木警察署の協力を得て実施し事故防止に努めてまいります。

《事業企画委員会》

緑豊かな工業団地を維持してゆくために、グリーンベルトの一括管理体制を実施し、管理コスト削減を目的としたグリーンベルト再整備事業も継続事業として実施してまいります。

また、組合員企業間の親睦を目的に開催してきた軟式野球大会も継続事業として実施してまいります。

《特別委員会》

当工業団地や団地周辺の近況を鑑み、問題点を考察し将来にわたって持続性がある工業団地を目指すための構想に基づき活動してまいります。

総会の様子



理事長挨拶

中央会 岩下様 挨拶

来賓

役員

議長

司会

監査報告

事業報告

記念講演会

第52期通常総会記念講演会に経済アナリストとしてご活躍の獨協大学経済学部教授 森永卓郎氏をお招きし、「今後の中小企業のありかた、激動する日本経済を読む」の題目でご講演頂きました。

  • 世界経済と日本経済について、リーマンショック以降〜現在〜近未来のスパンで、各国政府の対応など。
  • 革新的なテクノロジーについて、AI、IoT、ロボットやエネルギー等、ソフトとハードの両面から。
  • 労働生産性について、イタリアと日本の比較。その要因と思われる労働習慣の大きな違い、製品付加価値の考え方、与え方など。 (注 2016年 一人当たり時間当たり のGDP、イタリア15位、日本20位)
  • 質疑応塔は朝鮮半島情勢など。

今後の中小企業のあり方 〜激動する日本経済を読む〜

講師:経済アナリスト
獨協大学経済学部教授
森永 卓郎氏
出演番組
TBS「がっちりマンデー!!」
YTV「惰報ライブ ミヤネ屋」
ABC「キャスト」
文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」
ニッポン放送「あなたとハッピー」 など多数出演
略歴
日本専売公社
日本経済研究センター(出向)
経済企画庁総合計画局(出向)
三井情報開発椛麹研究所
涯EI総合研究所(現三菱UEJリサーチ&コンサルティング)を経て現在、経済アナリスト、獨協大学経済学部教授
専門は労働経済学と計量経済学
そのほかに、金融、恋愛、オタクグッズなど、多くの分野で評論を展開しています。
著書
バブルとデフレ
リストラと能力主義
日本経済「暗黙」の共謀者
年収300万円時代を生き抜く経済学
「家計破壊」に負けない経済学
「所得半減」経済学「昭和30年代」に学ぶしあわせ術
ニュースのウラ読み経済学
庶民は知らないデフレの真実
経済ニュースの見方を変えればこんなに儲かる
庶民は知らないアベノリスクの真実 など多数

懇親会

冒頭に柴ア理事長の歓迎の挨拶から始まり、当協同組合の事業運営に多大なご支援をいただいている行政及び関係機関の首長をはじめ、多数のご来賓を代表して愛川町長 小野澤豊様、衆議院議員 義家弘介様、県議会議員 馬場学郎様、厚木市副市長 霜島宏美様からのご祝辞とご支援のお言葉をいただきました。



柴ア理事長

愛川町長 小野澤 様

衆議院議員 義家 様

県議会議員 馬場 様

厚木市副市長 霜島 様

愛甲商工会会長 中村 様